MBAコース関連資料
杉田俊明担当分(2003年度)
関西学院大学商学研究科(MBAコース)講義要項
■授業科目名: 国際ビジネス特別講義T ケース・スタディ:中国・アジアにおける企業経営 ■開講学期:春学期 ■単位数:4単位 ■時間割: 金曜 6時限、7時限 ■ 授業のねらい: 本講義はケース・スタディ方式を導入し、日本企業の対中国、アジア直接投資と現地経営や、欧米系企業、華人・華僑系企業の中国・アジアにおける経営、中国・アジア企業の経営などを学ぶものである。 本講義を通じて、国際ビジネスの戦略と実務を体系的に学習すると同時に、実際の企業戦略、企業実務における応用を習得し、中国・アジアビジネスが日本にとってますます重要性を増す中で、これからの経営諸業務遂行や研究のためのヒントを提供するものである。 ちなみに、本講義は中国・アジア事業を実際に長年にわたって商社・コンサルティング会社において担当を経験した者が担当するものである。 ■授業計画: 1.国際ビジネスの形態とその体系、その1(貿易編) 2.国際ビジネスの形態とその体系、その2(投資編) 3.国際ビジネスの形態とその体系、その3(複合編) 4.国際ビジネスの形態とその体系、その4(中国・アジアの特殊性) 5.ケース・スタディ:三洋電機の中国・アジア事業 6.ケース・スタディ:中国企業・海爾(ハイアール)グループによる国際事業 7.ケース・スタディ:三洋ハイアール戦略提携 8.ケース・スタディ:松下電器産業の中国・アジア事業 9.ケース・スタディ:伊藤忠商事の中国・アジア事業 10.ケース・スタディ:FR社(ユニクロ)の中国・アジア事業 11.ケース・スタディ:中国企業・希望グループの事業展開と外資系企業との競争 12.ケース・スタディ:タイ・CPグループによる事業展開 13.ケース・スタディ:その他の日本企業・欧米企業・中国・アジア企業による事業展開 14.研究発表 注:前掲予定は受講生による参加状況、水準、あるいは進行状況などにより、若干変更することがある。また、ケース・スタディを行う際は、他企業と経営比較を行う場合が多いので、それぞれ講義において1企業しか取り上げる訳ではない。 ■ 成績評価の方法: @出席と質疑・討議への姿勢や内容(30%)、 A中間・理解力テストの成績(30%)、 B期末試験・研究発表の内容(40%)、 などにより、総合的に評価を行う 参考:研究発表はケース・スタディ方式にて行う。各自が特定の企業を選択し(または特定企業を中心に複数の企業を選択して比較することにより)、自らの「解」を求めるものである(注)。なお、発表資料については所定のフォームに仕上げた上、発表日の2日前までに担当講師に送付し、かつ、発表当日は出席者全員に配布しなければならない。研究調査⇒資料作成⇒資料提出・配布⇒研究発表⇒質疑・討議を経て、また、平常評価や中間理解力テストの成績と合わせて本講座受講の最終総合評価を、自らの力により勝ち取るものである。 注:ユニクロ研究例については杉田俊明「ユニクロ SPAと中国調達」(『ケース・ブック 国際経営』吉原英樹・他編著、有斐閣、2003)所収、ハイアールを中心としてテーマ研究例については杉田俊明「中国企業から経営戦略を学ぶ」(『対中ビジネス戦略』日中経済協会編、蒼蒼社、2003)所収、並びに下記テキスト・参考文献をそれぞれ参照されたい。 ■ テキスト・参考文献: 杉田俊明『国際ビジネス形態と中国の経済発展』中央経済社、2002年刊 その本ホームページの「論著一覧」メニューを参照 ■ 授業方法: 前掲1から3(または4)まではレクチャー中心、 4(または5)以後はケース・スタディ中心 但し、すべての講義においてケースが織り込まれ、質疑・討議が含まれる ■ 他の科目との関連・履修条件: 国際経営関連、多国籍企業経営関連、中国・アジア経営関連の他の科目の事前履修が望ましい ■ 受講上の注意 本講義は理論的な体系や枠組みのみではなく、実際の企業戦略と実務をより重視するので、経営全体の専門知識と中国・アジア関連の専門知識を事前にある程度持ち、かつ、日常的に関心を持ち、関連情報の収集に努めることが求められる。したがって、受講に際しては予習と復習が求められる。 さらに、出席のみならず、積極的な発言・発表が求められる。 |