競争優位をどう勝ち取るか 貿易形態応用編

杉田俊明担当新聞コラム 特定テーマ別シリーズ抜粋
2012年11月29日付  差別化 原料供給型委託加工貿易 素材産業の強みを活かす
2012年12月13日付 (同) 原料無償供給型委託加工貿易とBOPビジネス
2012年12月27日付 (同) 原料供給型委託加工貿易と製造委託貿易応用
2012年12月06日付 製造委託貿易の落とし穴 安易な「国際化」が衰退を招く
2012年12月20日付 途上国や新興国の発展段階に即応した貿易形態を
2013年02月21日付 変化する中国の対外貿易 貿易形態はどう変化してきたのか

掲載紙:フジサンケイビジネスアイ(SankeiBiz 産経新聞グループの経済経営専門紙)
なお、上記関連内容についてはNHKラジオ語学講座(2011年4月〜9月、2012年4月〜5月)、
「即戦力のビジネス中国語」「中国がわかる!杉田教授のビジネススクール」(シリーズ)も
合わせて参考してください。
(サイト更新:2013年6月15日)

注:上記は杉田俊明担当新聞コラムのテーマ別の部分。日付別の一覧についてはこちらを参照


以下は旧バージョン
 1、 対中国直接投資と現地経営関連(2000年までの統計参考資料など)
 2、 国際ビジネス形態、所有形態関連(図表など)
 3、 国際ビジネスの形態進化(図表など)(PDF)
4、5、(旧データを削除)

 6、 非公刊資料関連(文献リスト)
 7、 経営関連リンク集
(国内外における関連サイト)
8、中国の貿易政策と対外ビジネス形態の変遷(下図参照)


年代 主な政治政策 主な
対外政策
主な対外
ビジネス形態
備考 主要な
対外資政策

50ー60
年代
 独立自主
 自力更生
ソ連一辺倒 友好貿易

易貨貿易
 (バーター)

 協定貿易
バーター貿易は対ロシア、朝鮮民主主義
人民共和国、タイなどとの国境貿易において
現在でも行なわれている。

協定貿易は石油など、一部の特定の商品の
取引において現在でも行なわれている。
友好貿易の
ための政治
原則を徹底
60ー70
年代
文化大革命 閉関自守
(交流断絶)
同上 同上 同上
70−80
年代
 経済改革
 対外開放
沿海地区
経済発展戦略
大進大出

利用外資
以我為主
以外為補
三来一補
来料加工
(委託加工)
来件装配
(SKD、KD)
来様生産
(製造委託)
補償貿易
(見返り貿易)

中外合作企業
中外合営企業
通常貿易も利用されている。
また、再輸出のための「進料加工」(輸出
商品の原料を外国から輸入して加工を
行なう)形態も利用されている。

「中外合作企業」には企業型とプロジェ
クト型がある。
「中外合営企業」とは中外合弁企業である。
「三来一補」や
外資からの
直接投資を
奨励
90年代
から
現在まで
同上 利用外資 同上
中国側は特別に奨励している訳ではない
が、外資側による完全子会社(
「外商独資
企業」。外資側が100%出資する企業)
形態の投資が増加。

上記奨励策を
縮小
増値税や輸入
加工保証金
制度を導入
90年代
後半
から現在
まで
同上
西部大開発
国際化
全球化
同上

境外加工
帯料加工
跨国経営
「境外加工」とは中国の企業が海外に進出
して、海外で加工・販売を行うことである。
「帯料加工」とは中国側が原料を中国の
海外現地法人に持ち込み、加工・生産を
行うことである。
「跨国経営」とは中国の企業が海外に現地
法人を設立し、グローバル的な経営を行う
ことである。
同上

中国企業の
対外進出を
奨励
注1:「主な政治政策」、「主な対外政策」、「主な対外ビジネス形態」の各欄では
中国の原語を使用している(「 」括弧内も同)。但し、( )括弧内は日本語。
注2:詳細については、杉田俊明「国際ビジネスの形態進化T―――
『複合国際ビジネス』理論展開への序章」甲南大学『甲南経営研究』
3934号(1999.3)を参照されたい

その他:WTO加盟関連リンク

杉田俊明『国際ビジネス形態と中国の経済発展』中央経済社、2002年、98頁

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