公刊論文
アジア型知的産業資本の勧め
危機を好機に変えるイノベーション経営
執筆者:杉田俊明(甲南大学)
鷹は世界で寿命がもっとも長い鳥類で70年ほど生きると言われている。だが、実際に長寿するためには、鷹はある困難かつ重大な決断をしなければならない。 鷹は、やがて渾身の力を振り絞って山頂の絶壁に飛び上がり、巣を築く。まず、岩石を突いて痛みに堪えながらくちばしを落とし、再び生え出るのを静かに待つ。そして、生え出たくちばしで痛みに堪えて爪を剥ぎ取り、再び生え出すのをじっと待つ。続いて、生え出した爪で羽の一本一本も抜き取っていく。 明確な戦略に従い、身を削るような努力を行い、難局を乗り切っていくイノベーション型企業の姿がここにある。 本文の小見出し ●「ハゲタカ」と「鷹的重生」 ●イノベーションと知的産業資本への転換 |
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