アジアへの直接投資と現地経営
―――日本企業の課題について

執筆者:杉田俊明(甲南大学

以下の原稿は
財団法人ひょうご経済研究所の季刊『ひょうご経済』(
05No.88
掲載される予定のものである。

本稿のねらい

「世界最大の工場」である中国、そして「世界最大の市場」にもなりつつある中国への直接投資は日本企業にとって引き続き高い水準で続いている。中国現地法人の経営強化と現地市場での一層の展開、そして日本を含む世界市場への輸出展開もますます盛んになっている。だが、人民元の切り上げや沿海地域における人件費、インフラコストの上昇圧力、あるいは中国の対日感情が引き起こされている諸問題により、日本企業は現在、アジアへの直接投資を再び重視するようになってきている。中国ビジネスとのバランスをとりながらも、リスク・マネジメントの一環としても、世界戦略の中におけるアジア全体での生産拠点の最適配置と、アジア市場への対応強化を一層徹底するように動き始めている。
 本稿は、日本企業による対アジア・中国直接投資の概況をレビューし、日本企業が対応すべきさまざまな課題について検討するものである。とりわけ、アジア・中国における企業経営の専門職が特に関心をもって現在研究を進めているさまざまな課題について取り上げ、日本企業の関係者や研究者に参考意見としての問題提起を試みたいと思う。


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メールTO: toshi.sugita@nifty.com
杉田俊明研究室(甲南大学経営学部)
更新 2005/10/06
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