杉田俊明担当科目 講義要項
2010/05/21
科目名 |
<講義連絡事項> |
以下、シラバス関連 |
<教育目標> めまぐるしく変化する経営環境、そして厳しい競争の中で企業はいかに自らを存続させるのか。経営ストラテジーは経営学の重要なテーマの一つである。しかし、ストラテジーが経営学という学問の分野で確立されてからの歴史はまだ浅く、その短い歴史においてさえも、環境の絶え間ない変化の中で、その理論は常に転機を迫られてきた。 景気動向だけでなく、技術の目覚しい発展、それがもたらす社会構造の変化、消費者の志向の変化と価値観の多様化、グローバル化などは、経営ストラテジーという概念が登場した頃とは比較にならない程、ストラテジーの策定において、大きな意味を持っている。同時に、それは経営ストラテジーの重要性をますます高めていることを意味するものでもある。 現代企業は多様な応用可能性に基づき、洗練され、真似されにくいコア技術を保有するのみならず、常に市場ニーズに対応できるビジネスモデルを提示できる優れた組織能力も保持しなければならない。本講義では、日本企業を中心に、米欧やアジアの多国籍企業の事例に対する検討を通じて、経営ストラテジー理論はもとより、戦略的思考を磨き、経営者に求められる先見性、リーダーシップ、意思決定能力などを高めることを目標とする。 |
<教育内容> 2010年度における本講義は以下のステップに沿って進行する予定である。 ●ストラテジーに関わる基礎理論学習のステージ 経営ストラテジーとは何か 経営ストラテジーの必要性 経営ストラテジーの枠組み 経営ストラテジーを策定するための経営環境分析など ●ストラテジーに関わる実務応用展開のステージ
ケースから学ぶ経営ストラテジー ●受講者自身によるストラテジー応用のステージ
前掲学習から得た理論や応用知識を駆使し、自らが特定の企業を選び、関連情報を収集、整理、分析のうえ、経営ストラテジーを組み立て、研究発表を行う。これは、全員で思考・議論し、最適なソリューションを模索するというプロセスを体感するためのトレーニングでもある。 |
<期待される教育効果> 本講義は前掲内容をベースに進められる予定だが、国際経営戦略、市場参入戦略、戦略的意思決定など、多面的な視点からアプローチするものでもある。 戦略はどのように組み立てられているのか、戦略を遂行するための組織はどのように組み立てられているのか、また、戦略的な意思決定はどのように下されているのかなどをこの講義を通じて体感できるものである。 *講義内容は必要に応じて変更することがある。 |
<使用予定教材・参考文献> 2010年度においては特定の教科書は使用せず、その都度必要な文献をコピーして配布、または、ウェブにて閲覧することとする。 但し、参考書は以下の通りなので、一通り事前に閲読すること。 |
成績評価方法・基準 出席の態度、質疑討議や発言、研究発表などの質によって総合的に評価する。 |
準備学習についての指示および他の科目との関連 担当教員より示される参考文献を事前に予習すること。 なお、本科目はアジア(企業)経営論、アジア地域市場論などの関連科目である。 |
その他の注意事項 単に「レクチャーを受ける」のではなく、積極的な思考と分析、発言が求められる。 なお、本講義は、より集中的に研究発表を行ない、より深く討議を行なうために、 同じ講義日において2コマの講義を行なうことがある。 (但し、他講義の受講を影響しない範囲内において。また、合計講義数を変えないことを前提に) |
メールTO: toshi.sugita@nifty.com |