杉田俊明担当科目 講義要項
2010/05/21

科目名
コース特論:ストラテジー

<講義連絡事項>
5月22日と5月29日の講義は通常の一コマ講義です。

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その他 いままでの連絡事項

1、今後において振り替え講義を行なう予定日(1時限+3時限)は以下の通りです。
  5月15日、6月5日、6月12日、7月3日
  各自において事前に時間調整を行なうようにしてください。
2、4月17日において指示した宿題(2点)をA4の1枚に簡潔にまとめ、4月24日の講義時に提出してください。
3、4月17日の講義中において発言した方は4月24日の講義時に届をしてください。
4、4月24日より2〜3コマの講義のための事前閲読資料は以下の通りです。
  第一段階のケース研究対象は、ユニクロ・ファーストリテイリングを予定しているため、当該企業のホームページだけではなく、杉田研究室のホームページの下記関連コーナーの資料を事前に閲覧してください。
  関連資料・関連写真など:「ユニクロ現象」コーナー(トップページのリンクから)
  関連論文:杉田俊明「ユニクロ:SPAと中国調達」『ケース・スタディ 国際経営』吉原英樹・他編、有斐閣、2003年 収録分『ケース・スタディ 国際経営』吉原英樹・他編、有斐閣、2003年 収録分。(前掲リンク、または「論著一覧」のコーナーから)
5、4月10日、17日、24日の講義スライド資料(シリーズ No.1)下記の通りです。パスワードは講義中において指示済みです。
  閲覧用 / 印刷用

以下、シラバス関連

<教育目標>

  めまぐるしく変化する経営環境、そして厳しい競争の中で企業はいかに自らを存続させるのか。経営ストラテジーは経営学の重要なテーマの一つである。しかし、ストラテジーが経営学という学問の分野で確立されてからの歴史はまだ浅く、その短い歴史においてさえも、環境の絶え間ない変化の中で、その理論は常に転機を迫られてきた。

景気動向だけでなく、技術の目覚しい発展、それがもたらす社会構造の変化、消費者の志向の変化と価値観の多様化、グローバル化などは、経営ストラテジーという概念が登場した頃とは比較にならない程、ストラテジーの策定において、大きな意味を持っている。同時に、それは経営ストラテジーの重要性をますます高めていることを意味するものでもある。

現代企業は多様な応用可能性に基づき、洗練され、真似されにくいコア技術を保有するのみならず、常に市場ニーズに対応できるビジネスモデルを提示できる優れた組織能力も保持しなければならない。本講義では、日本企業を中心に、米欧やアジアの多国籍企業の事例に対する検討を通じて、経営ストラテジー理論はもとより、戦略的思考を磨き、経営者に求められる先見性、リーダーシップ、意思決定能力などを高めることを目標とする。

<教育内容>  

 2010年度における本講義は以下のステップに沿って進行する予定である。

●ストラテジーに関わる基礎理論学習のステージ

経営ストラテジーとは何か

経営ストラテジーの必要性

経営ストラテジーの枠組み

経営ストラテジーを策定するための経営環境分析など

●ストラテジーに関わる実務応用展開のステージ

  ケースから学ぶ経営ストラテジー

●受講者自身によるストラテジー応用のステージ

 前掲学習から得た理論や応用知識を駆使し、自らが特定の企業を選び、関連情報を収集、整理、分析のうえ、経営ストラテジーを組み立て、研究発表を行う。これは、全員で思考・議論し、最適なソリューションを模索するというプロセスを体感するためのトレーニングでもある。

<期待される教育効果>

 本講義は前掲内容をベースに進められる予定だが、国際経営戦略、市場参入戦略、戦略的意思決定など、多面的な視点からアプローチするものでもある。

 戦略はどのように組み立てられているのか、戦略を遂行するための組織はどのように組み立てられているのか、また、戦略的な意思決定はどのように下されているのかなどをこの講義を通じて体感できるものである。

さまざまなビジネス・ケースを基に学生・教員間でディスカッションを行い、答えをただ教えてもらうではなく、「創りだす」楽しさを実感することも、この講義を受講する楽しみの一つだと思う。

*講義内容は必要に応じて変更することがある。

<使用予定教材・参考文献>

2010年度においては特定の教科書は使用せず、その都度必要な文献をコピーして配布、または、ウェブにて閲覧することとする。

但し、参考書は以下の通りなので、一通り事前に閲読すること。

『ゼミナール経営学入門』(第三版)伊丹敬之、加護野忠男、日本経済新聞社、2008年

『経営戦略の論理』(第三版)伊丹敬之、日本経済新聞社、2006年

『戦略サファリ』ヘンリ・ミンツバーグ・他著、齋藤嘉則監訳、東洋経済新報社、2004年

『三国演義與経営謀略』郭済興・他編著、中華書店(香港)、2004年

『戦略経営論』ガース・サローナー、アンドレア・シェパード、ジョエル・ポドルニー著、
石倉洋子訳東洋経済新報社、2002年

『経営戦略論』石井淳蔵、加護野忠男、奥村昭博、野中郁次郎、有斐閣、1996年

その他は講義時に随時指示する。

成績評価方法・基準

出席の態度、質疑討議や発言、研究発表などの質によって総合的に評価する。

準備学習についての指示および他の科目との関連

担当教員より示される参考文献を事前に予習すること。
なお、本科目はアジア(企業)経営論、アジア地域市場論などの関連科目である。


その他の注意事項

単に「レクチャーを受ける」のではなく、積極的な思考と分析、発言が求められる。

なお、本講義は、より集中的に研究発表を行ない、より深く討議を行なうために、
同じ講義日において2コマの講義を行なうことがある。
(但し、他講義の受講を影響しない範囲内において。また、合計講義数を変えないことを前提に)


杉田俊明研究室(甲南大学)
メールTO: toshi.sugita@nifty.com
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